チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

KP法でポスターツアーを実施~発表編~

4コマ(うち2コマは自習)で、準備を進めたポスターツアー用のKPシートを利用し、KP法によるポスターツアー(KPPT)を実施しました。ポスターツアー用の班を再構成し、すべての生物群が同じ班に入るようにしています。

 

(準備編) 

KP法でポスターツアーを実施~準備編~ - チームで学ぶ!高校生物

 

【発表の流れ】(1人あたり発表:5分、質疑応答2分)

① ポスターツアー用の班(各班から1名ずつが出て6人班[A~F]をつくる)で回る

(1) AはPB-1、BはPB-2、CはPB-3…のポスター発表を聞く(する)

(2) ひとつずつズレていく(AはPB-2、BはPB-3、CはPB-4…という具合で)

※ 発表を聞くときは、しっかりと傾聴をし、質問をしたり、相互に話が出来るように

② すべての発表を聞き終えたら、自己評価・発表者のイイトコ探しを記入

さらに、リフレクションカードを書いて振り返りを行う

 

発表については、練習を放課後教室などでも行っていたそうで、それぞれ工夫をした発表が行えていました。インフルエンザのため欠席者が出た班は、急遽私がピンチヒッターを務めましたが、話の流れがよく分かるようにKPシートが作成されていたため、普通に説明も出来ました。

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【生徒の感想】

◯ ただ説明するだけでなく、分かりやすく説明することの大切さを知ることができました。
◯ 少人数での活動で、話も聴きやすくて良かった。

◯ シートの書き方や分かりやすい構成などこれから役に立つことがたくさんありました。

◯ 発表準備が終わると、一人ひとりが内容理解をしようと努力していた。   

◯ 一人でするよりも周りと良い案を出し合いながらつくった方が良いものが生まれますね。 

△余っている時間あり、自分で勉強した方がわたしはあっている。 

△班内でも書くところをわけたので、理解度に差があり、質問に答えられず、まだまだだと感じた。

 

昨年度よりもよりうまく進行できたように感じます。また、多くの生徒がKP法自体の効果についても再認識できており、3年生の授業としてはうまくいったように感じています。

1名の生徒からネガティブな感想が出ましたが、KP法の場合には、たしかに早く作り終える班も出てきたため、そこをフォローしたり、班分けがうまくいかなったと感じる生徒への対応なども次年度の課題としたいと感じました。

 

【参考文献など】

小林昭文、鈴木達哉、鈴木映司、アクティブラーニング実践プロジェクト(2015)「現場ですぐに使える アクティブラーニング実践」産業能率大学出版部

チームで学ぶ!高校生物(2014)「ポスターツアー&相互評価を実施」http://albio.hateblo.jp/entry/2014/12/16/230629