チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

【Zoomを利用した授業録画とその可能性】PC接続のマイク無しにクリアに音を拾う方法も紹介

現在、コロナウイルス拡大防止のために休校が続いています。以前からZoom等を利用したオンライン読書会や、解説動画を作っていました。Zoomを使った動画づくりに不慣れで、授業が出来ず困っている先生方向けにノウハウの一部を紹介したいと思います(Zoomの基本的な使い方などはここでは省略)。

 

① Zoomのマイ個人ミーティング等に一人で入り、「レコーディング」を開始する。

② 「画面共有」を使って、PC上のスライドや写真、ワークシートなど、解説に使う資料を開く。

③ PC画面に向かって解説を行い、終了後「レコーディング」を終了する。

※ テレビでよくあるワイプ(小窓)に解説者が映るかたちになります。声だけでなく、先生の顔が見える分、親近感が湧く。

 

基本的には、普段使っているKPシートやスライド、ワークシートをデスクトップでシェアしつつ、授業を進めていくだけです。

 

動画作成時のわたしのポイントは、あまり細部にはこだわらないこと。取り直しは基本的に考えず、動画作成は、撮影時間とYouTubeにあげる時間のみ。

 

効果音や編集をすると見栄えは良くなると思いますが、短い動画(10~15分)を継続して作っていくためには、作り手の負担を少なくすることも大切だと思います。

 

なお、黒板に書きながら解説している様子をウェブカメラで撮影するやり方も可能です。しかしながら、この方法では、音声をうまく拾え無かったり、常にPCに向かって大声で話す等普段どおり授業ができなくなる可能性があります。

 

この場合、PCに接続できるマイクや、ワイヤレスヘッドセットがあればいいのですが、手元に機器が無いや、学校のPCでは接続がうまくいかない場合もあります。

 

その場合には、次の方法でも解決することができます。

 

【準備物】

・PC

スマホ + マイク付きのイヤホン(iPhoneの付属品)

 

【方法】

① PCでZoomを開催する。PC側は、マイクをミュートする。

スマホでも入室する。スマホ側は、ビデオを停止する。スマホは、ポケットに入れておく。

③こうすると、PC側(ウエブカメラか、接続したカメラ)で、黒板を撮影し、音声はスマホで拾う形になります。特別にマイクを準備せずに、ストレスなく授業ができます。

※ この際、PC側の画面を固定にしておくと、良いと思います。

 

この方法は、先生方が在宅勤務中に各家庭で動画を撮影したり、校内で複数の先生が同時に撮影を行ったりするようになり機器が不足する際に、有効になるかもしれません。

 

NHKオンラインや、各業者が配信している動画等を活用できる場合には、そうするとよいと思います。しかしながら、4月に授業開きも出来ていない学校も多く、さらに学校が再開された際の接続を考えた場合には、実際に授業を担当する先生による動画は意味があると考えています。

 

それぞれの先生方の普段のやり方に近い方法で、困っている生徒たちの家庭学習をフォローする動画を配信できるとよりよいと思います。

 

さらに、コロナ後のことを考えると、ここで蓄積した動画は貴重な財産となります。つまり、作成した動画を利用すれば、授業の個別化つまり生徒それぞれの進度に合わせた学習を行うことが可能となります。

 

進度が早い生徒、遅れがちな生徒、欠席者のフォロー、復習や予習、先生方の分身である動画によるサポートが可能となります。生徒側だけでなく、働き方改革にもつながる資源となるでしょう。

 

先が見えずたいへんな時期ですが、ここでのそれぞれの工夫や、校内での先生方との協同が(Zoomミーティングも有効)、より良い学校をつくっていく新しい力になると信じ頑張りたいと思います。