KP法でポスターツアーを実施~準備編~
昨年度実施し「アクティブラーニング実践」でも報告をしたポスターツアーを今年度も実施しました。前回は、発表時には平等性が保たれるが、ポスター作成時にみんな参加するものの平等性を確保できないという点で改善の余地がありました。今年は、予告通り(?)KP法でのポスターツアー、略してKPPTを実施しました。
【準備流れ】(4コマ)
①テーマ選択
…生物の系統についてKP法で解説後、6つの生物のグループのうち興味のあるもの3つ紙に書く
②グループ編成
…マグネットテーブル形式で、自分と同じ生物のグループを挙げた仲間を探して3人で班を作る②評価項目を個人・グループ・全員で考える
…昨年度のものを参考に
③個人で担当分野をまとめる
…B4用紙に、教科書を、要素ごとにまとめていく。その要素ごとに切り取って、ミニKPシートとする
④グループでの検討
…同じ単元を学習した同じ班のメンバーのミニKPシートを並べたり比較したりしながら、班全体のKPシートの下書きをつくる
⑤KPシート作成
…それぞれ3~4枚を担当してKPシートを作成。班のメンバーの全員が完成後、全シートを並べて再度検討しシートの追加・削除などする
⑥発表および質疑応答の練習
…自由に練習できるようホワイドボードを班の数準備
【評価基準】
◯KPシート
(1)重要な語句があるか?
(2)シート同士の結びつきは適切か?
(3)独自の話題や具体例が取り上げられているか?
(4)全体的に分かりやすい構成か?
(5)イラストや色が効果的に使われているか?
◯発表時
(1)適切な態度(笑顔、聞き取りやすさ、スピード、ジェスチャー)で分かりやすい発表が行えているか?
(2)質問に対して、適切に応答しようと努力していたか?
(3)他の発表者に対して、適切な質問が行えていたか?
(4)時間通りに発表が行えていたか?
ここでは、さらに調べ学習につなげることと、質疑応答対策のために、学習した生物グループごとに質問づくりを行いました。質問の焦点は「担当した生物グループは、環境に適応し、進化してきたor自由に学習していて疑問に思ったこと」としました。KP法もうまく機能し、それぞれがよく取り組めていました。また、ポスター作成時にレイアウトなどを考える必要がないことと、全ての生徒が参加するため前年よりも早く準備が進んだように思えます。
【参考文献など】
小林昭文、鈴木達哉、鈴木映司、アクティブラーニング実践プロジェクト(2015)「現場ですぐに使える アクティブラーニング実践」産業能率大学出版部
チームで学ぶ!高校生物(2014)「生物(マグネットテーブルからポスター作成) 「生物の系統」」http://albio.hateblo.jp/entry/2014/12/06/000628