チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

地元の希少生物について知ろう ~ネイチャーゲームに挑戦~

生物基礎、最後の授業時に地元の生物の豊かな多様性について理解を深めるため、生態系の学習後に次のような授業を行いました。ここでは、以前知り合いの地理の先生に教えていただいたネイチャーゲーム方式に初めてチャレンジしてみました。

http://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji/63026319.html

http://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji/63224412.html

 

まず、はじめに本校の英語教師のインタビュームービーを3分程度で紹介しました。この方は、環境省のナショナルパークのボランティアスタッフをされており、なぜ地元にこだわるのかなど、自らの経験を写真を交えながら話しをしていただきました。生徒は、英語の先生の意外な一面に驚くと共に、自分が知っている身近な生物の写真を見て「ミサゴだ!見たことある。」などコメントをしながら見ていました。

 

その後、環境教育用に作られたリーフレットを使用し、地元に生息する希少生物のページを簡単に説明しました。次に、そのページの生物の名称を各自1つずつカードに書いてもらい、一度回収をしました。各列の一番後ろの生徒に前に来てもらい、本人が分からないように後ろ襟に、生物の名称が入ったネームプレートをクリップで止め、同様に自分の列の友人の後ろ襟にもプレートを付けさせました。

 

生徒は、立ち歩き出会った友達に1つだけ質問をして、自分がどの希少生物なのかを推測していきます。この過程を通してさまざまな地元の希少生物と出会っていき、その特徴を知ることができるということを意図しました。

 

答えが分かったら、前にいる教師に答えを伝え、正解ならば前のホワイトボードの分類表に貼っていきます(ネームプレートにマグネットが付けてある)。全員が正解したところで、いったん前のボードに注目させて、気づきを確認しました。

 

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ここでは、海だけでなく山や野原を含め、多様な種類の生物が居ることに気づかせることを目的としました。やや選択した生物種に偏りがあったものの分散は見られ計画通りに進めることができました。

 

その後、リーフレットを読みこみながら、地元の生物の多様性の特徴に関する記述問題に取り組ませていきました(西の海と、東の海の特徴とは?など)。生徒同士の交流を通して答えを探していく予定でしたが、時間が足りず途中から個人に尋ねていく形となってしまいました。

 

普段は、他の生徒との交流が苦手な生徒も笑顔で授業に取り組んでおり、ネイチャーゲームの効果を感じることができました。さまざまな手法を自らの道具箱に入れておき、必要に応じてすぐに活用できるようにしてきたいと感じました。

 

参考文献

「アクティブラーニング授業とキャリア教育」のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/suzukifamilyeiji