チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

生物(マグネットテーブルからポスター作成) 「生物の系統」

3年生の授業も終わりが近づいてきました。4月からのAL型授業で培った力を発揮できる授業をやってみようと、単調になりやすい「生物の系統」の単元で、ポスター発表を行うことにしました。手順は次の通りです。

 

① 生物の系統について簡単に解説後、原核生物、原生生物、植物、動物、菌類のうち学習したい生物のグループを紙に書く(一応、第3希望まで)

② マグネットテーブル形式で、自分と同じ生物のグループを挙げた仲間を探して3人で班を作る。

③ どのようなポスター(ファシリテーショングラフィック)を作りたいのかを考えて、評価を全員で考える(評価が高い班を表彰予定と伝える)。

④ 目標が分かったところで、ポスター作成開始。

仲間と話し合いながら…

 (1)付箋に、教科書に載っている重要な語句やキーワードを書き出す

 (2)主にコンセプトマップ形式でポスターを作成

⑤ 完成後、ポスターツアー形式による発表会へ

 

②のマグネットテーブル形式は、思った以上にうまく機能しました。自分が学習したい内容と同じ仲間が集まるため、リフレクションカードを読むと「より良いポスターを作れるように友達と頑張りたい。」というようなコメントも多く、よい雰囲気づくりができました。

③の評価基準づくりでは、まず私から3つ提案をした後、生徒と2つを考えました。コンセプトマップ型ポスターの評価として、次の5つを設定することになりました。

 (1)重要な語句があるか?多すぎず、少なすぎず。  1  2  3

 (2)語句どうしが適切に結ばれているか?      1  2  3

 (3)独自の話題や具体例が取り上げられているか?  1  2  3

 (4)全体的に見やすい構成か?           1  2  3

 (5)イラストが効果的に使われているか?      1  2  3

設定時には、まず個人でアイディアを書かせた後に、出た意見を拾いながら全体で話し合いました。最初はすぐに出てきませんでしたが、「どういうポスターにしたいですか?」とたずねると、「全体的に、見やすいポスター」や「イラストの数」など意見があがりました。「見やすいポスター」については、みんな納得していましたが、「イラストの数」や「うまさ」については、「嫌だ!」という意見が出ました。しかし、イラストを項目に入れること自体には賛成も多く、最終的に「効果的に使われているか?」におさまりました。

④では、目標がはっきりしたからか、さっそくワイワイ言いながら、1冊の教科書を全員で覗き込んだり、次々に付箋に語句を書いていました。ここでは、初めに「付箋はとりあえず書いておいて、使わないということも出来るよ。」と伝えました。楽しみながらも、付箋の貼る場所や構成、イラストについて相談しながらしっかりと作業している様子が3年生らしいなと思いました。

現在、2コマを使って①~④まで進みました。ポスター完成までには、まだ至りませんでしたので、来週仕上げと練習をして、発表会を実施していきたいと思います。