チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

ガニエの9教授事象との照らし合わせ

gacco「インターラクティブティーチング」でも紹介されていたガニエの9教授事象と自分自身の授業を照らし合わせてみました。なお、ガニエは授業や教材を構成する過程を「学びを支援するための外側からの働きかけ(外的条件)」という視点でとらえ、授業構成を分析した結果、9つの教師の働きかけに分類したそうです。

 

【導入】

1.学習者の注意を喚起する   

 看図アプローチ等興味を持って参加できる導入問題の提示

2.学習目標を知らせる

 授業目標・グラウンドルールの提示(実際は、こちらが先です)

3.前提条件を確認する

 前回の内容をリフレクションカードへの回答などをしながら振り返る。

【展開】

4.新しい事項を提示する

 スライドによる新しい学習内容の提示

5.学習の指針を与える

 マインドマップやジグソー法を利用した学習。項目どうしを関連づけたり、友人との学び合いによって理解を深める

6.練習の機会を設ける

 確認問題とその後の確認テストの実施

7.フィードバックをする

 リフレクションカードへのコメントへの返しを行う

【まとめ】

8.学習の成果を評価する

 相互採点およびリフレクションカードへのプロセスとコンテンツに対する振り返り

9.学習の保持と転移を促す

 リフレクションカードへの記入時に、既有知識や自己との関連付けを行う。

 

毎回完璧にこれらが行えている訳ではありませんが、様々な実践を参考に授業を組んでいたため、おおよそガニエの9教授事象を意識した作りとなっていました。しかしながら、フィードバックや評価については、改善の余地があります。ADDIEモデル(分析→設計→開発→実践→評価)のサイクルを意識的に回転させながら、成長する生徒の現状にあった授業を設計していきたいです。

 

アクティブラーニング型授業を実践するとは、このような授業改善のサイクルをまわし続けることではないかとも思えます。

 

参考文献:稲垣 忠・鈴木 克明「授業設計マニュアルー教師のためのインストラクショナルデザインー」(2011)北大路書房