地元の生物教師の研修会でALワークショップを実施(ミニ・ワールドカフェ)
今回は地元のAL研究会のメンバー3人による運営となり、moodleやZoom(ビデオ会議)を利用した事前の打ち合わせを行うことが出来ました。
当日は、まず一緒にAL研究会を立ち上げた先生の実践発表(生物におけるディープ・アクティブラーニングラーニング)がありました。その他のいくつかの報告があり、ワークショップ実施となりました。ファシリテーターとしてメインに私が、さらにメンバー2名が立ちました。
【テーマ】
①高校生物において、どのようなときに深い学びを実現できると思いますか?
②このことを実現するための一歩として、どのような工夫が考えられるでしょうか?
【準備物】
・模造紙
・プロッキー
・トーキング・オブジェクション(いろいろな動物の小さな玩具の模型)
【当日の流れ】
1.話題提供
(1)「アクティブラーニングの背景」(私が担当)15分
(2)「アクティブラーニング型授業実践報告」(研究会のメンバーによる発表)15分
2.ミニ・ワールドカフェ
(1)ワールドカフェの説明・移動(5分)
(2)ラウンド1~3(15分×3)
(3)共有の時間 (10分)
(4)リフレクション(5分)
【感想(一部抜粋)】
・これだけゆっくり専門教科の先生方と意見交換ができて本当に面白かったし、学びがあった。ベテランの先生方の話しを聞けたことが一番良かったし、同じ気持だったことに安心できた。
・まだまだ頑張れる!とやる気が上昇する良い時間になりました。
・自分の授業をどう主体的な学びの場にすることができるかを考えたい。
・ワールドカフェを初めて体験しました。他の先生方とのつながりを感じました。繋がりが出来ると、考え方にも深みが出ることが分かりました。
・深い学びのためには、関連性のある言葉や現象が自分たちから出てくることが大切だと思いました。
・簡単なALなら出来そうだと思いました。
・議論を深めるためには知識を深めておくことが大切だと感じました。生徒に感動を与えるための授業準備や環境づくりをしていきたいです。
・一方向の知識伝達に終わらない授業を模索中だったので、今日たくさんのヒントをもらえました。
・完全なアクティブラーニング型授業は難しいと思いますが、少しづつ取り入れていきたいです。
・学校全体で「主体的な学び」をキーワードに協働して取り組みたいです。
・質問づくりを研究したいです。
・教員は話したがりだから、「話さない」ことも大切だと思いました。
・教員の資質を上げないとALが成立しないと思いました。
・生徒に考える時間を与えようと思いました。
・学習形態が大きく変わることに戸惑っています。対応できるか心配です。
・初めて体験された方の「戸惑い」を生徒の立場に置き換えて感じて欲しいなと思いました。新しい視点が生じると教師としての幅も広がると思います。
県内の生物の先生方を対象とした職員研修での実施となりました。発表者もそれぞれ発表分野を重複しないように工夫しながら、いろいろな視点から話題提供ができ、1人で発表するよりも格段と充実した内容になっていたと思います。
さらに、これまでALについてこの研修会で話しをする機会はありましたが、実際に体験をしてもらうのは初めてでした。最初は慣れない様子も見受けられましたが、回が進むにつれて、話しも盛り上がっていく様子も確認することが出来ました。示唆に富んだコメントもいただき、今後に繋がる有意義なワークショップとなったと思います。これからの展開が楽しみです。
【参考文献など】
香取一昭、大川 恒(2009)「ワールド・カフェをやろう」日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/dp/4532314887
当ブログ(2015)「ワールド・カフェ形式での学級懇談会」
http://albio.hateblo.jp/entry/2015/05/04/041855
YLOG(2011)「【詳しいやり方が分かる】ワールドカフェ実践マニュアル」http://blog.livedoor.jp/yasuyasu1976/archives/3927298.html