チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

校内職員研修~質問づくり~

校内の人権教育職員研修を実施しました。今回は、質問づくりとポスターツアーを意識した研修を行ってみました。

 

1.質問づくりワークショップを実施【20分】

① 説明(6分)

② 氏名と体調、一言(3分)

③ 質問の焦点(テーマ)

【部落差別や様々な差別が、現在もあらゆる場面で生まれたり続いたりしている】

④ 質問の焦点に対する質問を出来るだけたくさん個人でつくり出す。(3分)

⑤ 差別について理解を深めるための質問という視点で、ベスト3を班内で決定。理由を

話し合う。(8分)

 

2.作成した質問に対して話し合いを行う【23分】

① 各班にてテーマを1つ選ぶ(1分)

② テキストも参考に、自分の意見をまとめる(5分)

③ 手順の説明とルール提示[グラウンドルール](2分)

④ 話し合い[ラウンド・ロビン→バズ・セッション](15分)
 

3.ポスターツアー方式による共有および振り返り【17分】

① 手順の説明(1分)

② 他の班と3~6人で班を組む(1分)
③ それぞれの班をまわりながら、説明を行っていく。(3分×2班)
④ 全体を振り返ってのコメント(3分)

⑤ 今日学んだこと、活動の感想を記入(3分)[リフレクションカード]

 

【感想、一部抜粋】

・様々な物事や場所での経験について、たくさん話したり、聞いたりすることで、あたらしい知識や正しい理解を得ることができるとあらためて感じることが出来ました。

・職業に差はない。どのような仕事でも尊いし、差別した考えを持ってはならない。自分の親も大企業で働いたりしていたわけでは無かったが、家族のために一生懸命に働いて育ててくれた。そのことに感謝しています。

・質問を考えることが新しくて興味深いと思った。ぜひ授業などでも実践したい。

・今と昔の状況を比べながら、新たな差別がどのようなものかを考えることができた。

・あまり関わらない職員同士で話し合うことは大切だと思いました。自分も考えもしないようなことを聞くことができ、勉強になりました。

・ポスターツアーは話しやすく、あたらしい感想や考えにも発展しやすいと思いました。

・改めて、差別って何?なんでなくならないの?新しく生まれてくるのということを考えることができました。答えは出ませんでしたが、こうやって何度も考えることは年齢や経験に関係なく、必要なことだと思いました。

・少数によるフループ協議は、問題点や改善点などを深く話し合うことができる。また、1人の意見を深く聞くことも出来る点も有意なことである。

・頭の中が柔らかく、広くなるように感じました。相手の言うことを否定も評価もしない姿勢が、自らの行動や思考を自由にするのだと思い、こういった方法は素晴らしいと思いました。

・とても活気のある活動でした。準備は大変かと思いますが、私自身何か考えが深まった気がしています。あの思考『自分の頭で物事をとらえて自由に考える感じ』をなんとか生徒に体験させたい!!…と強く思いました。

・自分の意見が、他者とものすごくズレているのではないかという不安から(最初は)発表の声も小さめでしたが、フタをあけてみると皆同じで、後半そのことが分かり良かったです。

・グループワークは職場における人間関係構築にもつながるため、今後も積極的に参加できる雰囲気作りを目指していただければと思います。

・ワークショップ面白かったです。どの班にまわれば良いか分からなかったため、指示の仕方が明確だと助かります。

・もっと他の班の意見を聞きに行きたいと思いました。

 

 それぞれが作成した質問を利用して、グループで交流することの有効性を感じているコメントが多く見られました。ポスターツアーを実施しようと思いましたが、思うように指示が伝わらず、予想しように進みませんでした、グループ間の交流はうまく出来ていました。うまくいかないと分かった瞬間に、グループ間の交流回数を予定より減らして実施しました。次回は、さらに時間にゆとりを持ち、ワールド・カフェ方式をさん工に実施してみようと思います。