チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

ワールド・カフェ形式での学級懇談会

昨年の学級懇談会(昨年のテーマ「携帯・スマホ依存症について」)に続き、今年もワールド・カフェ形式の学級懇談会を実施しました。ここでは、クラスの保護者同士の関係づくりや参加して良かったなと思える活動を目指しました。

ここでは、教室の黒板に会の進め方とイラストを事前に生徒に書いてもらっていました。そして、お茶とお茶菓子、一輪挿しを各テーブルに用意しスタートしました。

 

《テーマ》

『子どもの成長のための実践・アイディア』…困っていること、何ができる

 

《エチケット》

  • テーマに集中しましょう
  • リラックスして自分の意見を積極的に話しましょう
  • 話は短く簡潔に
  • 相手の言葉に耳を傾けましょう
  • 一つ一つのアイディアをつなぎ合わせてみましょう
  • こころと耳を傾けて、深い洞察や問いを探しましょう
  • 遊び心で、いたずら書きをしたり、絵をかいたりしてもOKです

  ※ 会話を楽しんでください!!

 

《班編成》

8名参加、4名1班×2

ホスト1名を決める。他の方々は、ゲストとする。

ホスト1名(人数の関係からさらに1名)が席に残り、他2名は隣の席に移動

 

《話し合い流れ》

最初のテーブル

① 自己紹介をする。自分のフルネームと子どもの名前、ひと言+カタルタを引いて再度ひと言(1分)

②  3分程度で、まずテーマについて考える。

③  ホストから発表。

④ 次に時計回りにひとりずつ同じように発表。

⑤ 一周りしたらフリーに話し合う(5分)。

1回目の移動後

① ホストが新しいゲストを迎え、そのテーブルでの話し合いの概要を説明。

② ゲストは前のテーブルの話を伝える。終わったら、さらにフリーで話し合い(5分)

2回目の移動後

① 元のテーブルに戻り、ホストから前のテーブルでの話し合いの概要を伝える。

班で意見をまとめて、発表に備える。

② 各テーブルでの話し合いの概要を模造紙も活用しながら全体に発表。

 

自己紹介については、カタルタを使うことで良く盛り上がっており、自分の子どもとの関係について話す方が目立ちました。人数も少ないので、全体で1班でもいいのではないかという雰囲気になりましたが「ゆるやかな2班で行きましょうと」提案して進めました。結果として、人数を少なくし時間を区切ることで、話し合いにメリハリを持たせることが出来たと思います。

 

話し合いのスキルに関してお母さん方は優れており、それをうまくコントロールする方に力を使ったほうがうまくいくように感じました。

 

話し合いの中で、お弁当を介した家族内でのコミュニケーションや役割について盛り上がり、最後の発表時にはお母さん方から「授業内にお弁当を作る体験はできませんか?」と質問が出ました。授業内では難しいかもしれませんが、クラス内で生徒自らお弁当を作ってきてみんなで食べる日を設定することは可能ですよと伝えました。男子もいることを配慮するとおにぎりがイイのではという話になり、クラス内で毎月18日を「おにぎりの日として設定することになりました。

 

ここでは、必要に応じて家族に協力を得ながら作ることで(おかずも)、家族間さらにクラス内でのコミュニケーションをとる機会を設け、自立、家族や食への感謝の心の向上を目指す取り組みにしていこうということになりました。想定していなかった方向かつ創造的な活動になり私自身楽しめました。なお、お母さん方は、学級懇談会終了後もクラスに残り昼休みいっぱいおしゃべりを楽しまれていました。

 

参考文献など

東北福祉大学「1.ワールドカフェをやってみよう」学生向け学びの支援、TFUリエゾンゼミ・ナビ『学びとの出会い』第6章1

https://www.tfu.ac.jp/liaison/edu/navi_PDF/navi06-01.pdf

カタルタhttp://www.kataruta.com/