生物でのベン図の導入時の展開例
4月、まだ様々な思考ツールに馴染みが薄い生徒もいるため、少し丁寧な紹介をしています。今回は、その一例を紹介します。
私「今日はベン図を使ってみましょう。何にかを比べてみる時に使います。例えば、先生と何かを比べてみましょう。何が良いですか?」
生徒「うーん、トラ?」
私「トラ、イイね。では先生とトラの共通点は?」
生徒「哺乳類!」
私「正解!マジメだね」
生徒「毛がある」「肉を食べる」
私「ありがとう。じゃ、私だけの特徴は?」
生徒「言語を使う」
私「他には?」
生徒(結構考えて)「服を着ている!」
(同様にトラについて聞くと、トラの特徴は、しっぽがある、狩りをするになりました)
私「確かに。他にありませんか?」
生徒「…」
私「OK。では、トラが服を着て話をし、しっぽが無くなり狩りをしなければ、だいたい先生ってことかな?」
生徒「うんうん」(笑)
私「本当!?…まぁ、いいや。では、ベン図を使って、細胞膜のチャネル、輸送体、ポンプを比べてみましょう!」
新学期、授業を楽しんでいます(笑)。ベン図については、最初から3つの場合には、難しく感じてうまく取り組めない場合もあります。
そのときは、「まずは2つを選んでやってみましょう」と伝えたり、その後「4人グループでやってみましょう」とグループでの活動とすることでうまくいきました。
さらに、グループで出た意見を即座に全体にフィードバックもしていくことで、やや丁寧なフォローを行いました。
ARCS動機づけモデルで考えると、
Attention:注意「おもしろそうだな」
Relevance:関連性「やりがいがありそうだな」
Confidence:自信「やればできそうだな」
Satisfaction:満足感「やってよかったな」
自信に関するところのフォローが、この活動のキーになりそうだと感じています。
何度か練習をする中で、他の場面でも活用できるようになればと思います。