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チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践の記録

研究紹介講義で質問づくり

急遽大学時代の研究について高校の授業の中で紹介することになりました。当時のスライドを大きく変更する時間もなく、背景なども含めて15分程度で分かりやすく伝えることになりました。しかしながら、ハイレベルな内容での講義だけでは(しかも午後)、能動的な参加が難しくなることも予想されました。

 

そこで、先日放送されたNHKテストの花道 ニューベンゼミ』で紹介されていた「授業で質問づくりトレーニング」を実践してみました。

 

まず本日の流れとして、①講義、②質問づくり、③グループ内共有、④質疑応答、⑤振り返りとなることを伝えました。その際、質問づくりのコツとして5W1Hを利用する手もあることを伝えました。これは、以前から取り組んでいる質問づくりの際のフィードバックでも伝えていた点と重なります。

 

その後、15分ほどで、教師自身がどのような疑問や背景の中で研究を進めていったのかを当時のスライドを用いながら伝えました。

 

次に話しを聴きながら感じた疑問を、個人にて文章化していきます。その後、グループ内でシェアし、グループ内で1~2つの質問を練り上げてもらいました。できた質問は、A4用紙にプロッキーにて箇条書きをします(1枚KPシート)。

 

その後、できた班から教師に渡していきます。このときに、教師はグルーピングしながら貼っていくことで、新しい意味付けをしていきます。

 

生徒からは次のような質問が出されました。

・実験にどれくらいの時間に費やしたのか?

・集めた試料はすべて使ったのか?

・生き物を、殺して実験をする際にどう感じているのか?

・虫を食べたことはあるのか?

・他の生物でも同じような現象はあるのか?

・オス、メスの見分け方などはあるのか?

                     など

 

素朴なものからユーモアがあるもの、鋭い質問まで、いろいろなものが出てきました。それぞれの質問に対して経験をもとに伝えていきました。ほとんど初めてのクラスでしたが、とても盛り上がりました。感想では、次のようなコメントが書かれていました。

 

・実験をキチンと進めていくのには非常に長い時間がかかることが分かった。

・ひとつのことに集中して取り組んで実験をされていたことを知って、わたしもそのような実験を行えるようになりたいと思った。

・先生は本当にその生き物のことが好きで、その生き物のお父さんのような存在だと思った。

・いろいろな質問が出ても、全部答えてもらえて楽しかった。

・統計的に外れたデータでも、意味があるのかについては、しっかりと条件などもみながら考えていくことで新しい発見があることもわかった。

・次から次に出てくる疑問に向き合いながら研究を進めていく楽しみを感じることができた。

 

講義を能動的に聴いていく手法として、これまでに構造化しながらノートなどにまとめていく方法(グラフィックレコーディング)を考えていました。これとは別のアプローチとして、講義中の質問づくりも取り入れていこうと感じました。

 

番組でも紹介されていた「どうして?」を連続的に自問しつつ、掘り下げていく方法については、研究紹介との相性も良いと感じました。これらを組み合わせながら、研究紹介の方法や意味についてもさらにブラッシュアップしていきたいと思いました。

 

【参考文献など】

成績がアップする“質問力”の鍛え方!テストの花道 ニューベンゼミ」NHK Eテレ 2017年5月8日(月) 放送

http://www6.nhk.or.jp/hanamichi/detail.html?i=468