チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践の記録

人権教育LHR~ロールプレイ×ジグソー法~

3年生最後の人権教育LHR。まとめとして、結婚差別をテーマに授業を行いました。生徒たちは、2学期の終わりに「将来、自分が家族を持ったとき、どのような家族を築いていきたいと考えましたか?」を事前に考えている状態でした。ここでは、ロールプレイを行い、差別の持つ性質について、主体的に気づき体感してもらうこと、行動に移していくをめざしました。

 

【授業の流れ】

1.理想の家族像と現状の差分を考える。

(問1)あなたの考える理想の家族を築く上で必要なものやことは何ですか?

(問2)あなたの考える理想の家族を築く上で欠かせないものやことのうち、現在足りないものは何ですか?

(問3)理想の家族を築く上で欠かせないものやことを手に入れるために、今またはこれからできることは何ですか?

2.これまでの学習のふり返りを簡単に行う。

「差別とは、自分にとって一番身近な人との関係を断ち切ってしまうものである」ということについて、講話の内容を紹介

3.ロールプレイ

(1)結婚差別に合う私と相手、私の父、母の4名になる(3名班は、母無し)。

(2)地元の実話の文章の前半を読む。その後、班内で配役を決定。

(結婚を希望する私と部落出身の相手が、相手の両親から結婚の了承を得た上で、結婚を反対している私の両親のところへ出向くところまでを示す)

(3)その役の思いや人柄を個人で考えた後、同じ役の者同士で集まり、人物像やセリフを出し合う。

(4)もとの班に帰り実演(ジグソー法)

≪ロールプレイのルール≫                                                     

・登場人物になりきって思い切り演じる。                                  

  ・演じている役として、また役に対する発言に止める(演じている人自身を否定しない)

 

 

最初の理想の家族像との差分を考えるところでは、お金や家といった物質的なものから、相手を尊重する気持ち、コミュニケーション力などにも言及がなされていました。

 

ロールプレイでは、3分半程度様子を見て、難しがる生徒も多いものの、しっかりと考えながら進めている班もありました。そこで、後半は全員でひとつよく進行している班を観察する活動を入れることとしました。なお、私は母親役でサポートに入りましたが、ほとんど介入する必要はなかったです。子を思う穏やかな父親が反対する理由をしっかりと説明し、子もそれに対する反論を述べ、和やかながらも集中した空気感の中で話しは進みました。最後は話し合いが決別し、終了となりました。

 

授業の最後に、教師自らの経験を語り、リフレクションとなりました。ここでは、時間をかけて緩やかに和解をしていく実話の後半部分も文章にて紹介しています。

 

生徒たちは無言で文章を読んだあとは、チャイムがなってもずっと感想を記入をしており、教室から出た後もクラス全体が休み時間いっぱい記入をしている様子を窓越しに見ることが出来ました。

 

目指す家族像を築く要素のひとつとして、これからも人権感覚を磨き、豊かな人生を送って欲しいと思います。