チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

話し合いと深い学びを促す質問カルタ利用法①~話し合い活動編~

生徒の話し合い活動では、クラスや学年などによってうまく場合とそうでない場合もあります。欠席者が出た際に、グループに混ざって活動をしていると、質問の出し方に差異があることに気づきました。

ここでは、あらかじめ話し合いを促す質問を準備していると、話し合いや思考を促すことができるのではないかと考え、理科用のカルタを作ってみました。

問いを独自に、3段階に分類して利用することにしました。まだまだ実験中ですが、ひとまず、レベル1は内容に関するもの(例:その例を出せますか?)、レベル2は関連づけを促すもの(例:最初のテーマとどのように関係しているでしょうか?)、レベル3は思考を広げる・深めるもの(例:それはどのようにして生じたと考えられますか?)としています。f:id:jugyo_coevolution:20161031003908j:plain

ジグソー法で利用する場合には次のような活用を行ってみました。
1.グループ内でひとりが発表する。
2.発表者に対して、レベル1のカード1枚を選んで、質問する(前に発表した人)。
3.1~2を全員が行う。
4.全員が発表後、レベル2のカードを選んで自由に話し合いを行う。この際、適宜他のカードを利用しても良いこととする。

質問の例があるため、質問をすることは確実にできるような仕組みとなっています。さらに、質問に対して、発表者だけでなく班員も考え緩やかに参加できるようにしました。質疑応答は活性化しています。さらに、深く考える時間も大切にしていけると良くなりそうです。

将来的には、カード無しで活動が出来るようになればと考えています。特に、このカードは納得解を作っていくのに適していると感じています。これらの問いが自然と身についていくことで、将来答えのない問いへ対峙し探求していくチカラも育めるのではと期待しています。

 

【参考文献】
Fabien van der Ham「DOORVRAAGKAARTEN」
http://www.filosofiejuf.nl/webshop/niet-gecategoriseerd/doorvraagkaarten/
※オランダの哲学教材(小学生用)