読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践の記録

【福岡】校外でのAL職員研修の講師を務めました

学びの仲間との繋がりから、県外の他校でのAL職員研修という貴重な機会をいただきました。約3時間半の時間をいただき、歓迎していただけたこと、感謝です。

 

【研修会のメニュー】

Ⅰ.導入からミニ授業体験

1.自己紹介、アイスブレイク(10分)

 なぜALをスタートしたのかという点からさらりとお話をした後、グループ内のチームづくりのためのアイスブレイクを実施。ここでは、職員研修の鉄板となりつつある、カタルタなどを利用しました。

2.質問づくり ALの背景解説、PKT30分)

 現在の状態を把握し疑問を言語化することを目的に「ALに関する質問づくり」を実施。授業時と同様に「今回の講座で納得する答えが得られるか分かりませんが、ここでの質問も意識され途中で話しあったりもしながら、ワークショップにご参加ください。」と伝えました。

 その後、なぜALが盛んに言われるようになったのか、その背景について簡単に説明を行いました。私が話し終わった後、参加者同士で感想・意見をシェアするためにPKT(ペチャクチャタイム)を実施。その中で生じてきた気になった点について幾つか質問を受けました。

3.看図アプローチの授業体験(30分)

 セーターを着たペンギンでの看図(こちらも鉄板ネタですね)と、もうひとつのネタ(大人向け?)にて看図体験をしました。この体験後、休み時間中にリフレクションシートの記入をお願いしました。

 

Ⅱ.授業体験

1.「生物」授業体験(50分)

 授業はレギュラーに近い形で行いました。①セットアップ、②KP法+Keynoteでの解説(1)、③看図、④KP法+Keynoteでの解説(2)、⑤ミニジグソー、(⑥関連づけ)、⑦確認テスト&リフレクション。ここでは、先生方に生徒の立場で授業に参加していただきました。

2.授業見学シートの記入(10分)

 小林昭文先生が提唱されている「授業者を傷つけない振り返り会」を行うためのシート作りを、今度は教師の立場から振り返り記入していただきました。ここから緩やかに休み時間となりました。

 

Ⅲ.振り返り会&まとめ

1.「授業者を傷つけない振り返り会」(30分)、2.リフレクション(30分)

 司会を立てていただき、振り返り会の手法に則って振り返り会を実施しました。その後、個人でのリフレクションを行い、再度グループで共有後(PKT)、質疑応答を少し実施。最後に少しだけコメントをして終了しました。

 

【感想・コメント(一部抜粋)】

・楽しい体験授業をありがとうございました。実験風景を見ている気分で、普段の授業でも取り入れたいと思いました。振り返り会は、誹謗中傷的になりがちですが、そうではないの振り返り会が一番良かったです。

・想像以上にアクティブに脳内をフル回転させるような授業でした。

・単身他校に乗り込んで研究授業を行う事自体が畏敬の念を禁じ得ません。たくさんの資料と準備をありがとうございました。

・生徒同士、教員同士が個々を尊重しあう気持ちを持つことが一番大切だと分かりました。

ファシリテーターの役割がなんとなく分かり、目的意識を持って取り組むことで進度も維持できるということが分かりました。

・念願の先生の授業を受けられて楽しかったです。様々な手法を取り組んで実践されている姿は、まさにこれからの社会が求めている先生像です。

・昔のグループ学習は、意識的に対立を作り出すことが多かったが、先生の集団づくりは、力を合わせることに主眼があって、新鮮でとても良いと思いました。

・授業観が180°に近いくらい変わった。自分の全く知らない領域で少し怖いけどやってみたい。

・振り返り会で、先生の体験談が聞けて良かったです。これからも参考にさせてください!

・ALをまだやっていませんが、興味を持っていて楽しくやることができました。看図やジグソー活動も楽しく学ぶことができました。

・アクティブラーニングのスタイルは、教育の原点で古代ギリシアの哲学者など多数で、今教育、学びの本質が問われているのだと感じた。

スウェーデンでは「学ばせるのが上手な先生が褒め言葉」という言葉を聞き、自ら学ぶ授業を考えました。今回先生の授業を見ることができ、自信になりました。

・教科は音楽ですが、1つの解釈や答えがなく、各個人の個性や創造性を活かせる教科であり、今回学んだ学習法・形態を今後の教育活動に活かしたいと思います。

・教えすぎないことの大切さを学びました。高校の授業ではALは難しいと思っていましたが、考え方を改めました。

・ちょっとした工夫で生徒に主体的に学ばせることができるのだと思いました。手間についても私が想像していたよりはかからないように思いました。

・授業中に説明すると「分かった」という生徒も、いざ解くと分かっていないことが多くて、うまくアウトプットさせられていないなと思っていました。自信がある生徒しかしゃべらず…。みんながしゃべれる状況を作ればいいのだとわかりました!

・毎年新しい授業を模索しているので、来年、出来れば今年から徐々に取り入れたです。

・アクティブラーニングについての理解が不十分であったとわかりました。理解できた、分かったという気持ちを共有することの大切さを学ばせていただきました。

・アクティブラーニングについては、耳にしてもなかなか想像できないスタイルだけに楽しみにしており、結果よく分かり楽しかったです。放牧型の授業ではなく、この達成感を生徒たちにも与えることができるのなら良いと感じました。

・説明の言葉がシンプルで、とてもわかりやすかったです。教科書を使いながら生徒に理解をさせ、説明させるという流れはとても素晴らしいと感じました。

・化学物質に自由意志があるような記述に感じて、そのことを共有した結果、よりよい議論ができました。

・進度が上がる、生徒とコミュニケーションが取りやすくなるのは嬉しい!

・すべての科目で実施可能な、自然な学びである。

・アクティブラーニングに対するハードルがずいぶん下がりました。

・学んで欲しいことへたどり着くまでの流れがとてもスムーズでかっこ良かったです。より良いアクティブラーナーを目指してお互い頑張りましょう!

 

【今回の振り返り】

普段やっている授業スタイルや振り返り会で、実施する際に、初めて経験されることを強く意識して丁寧なガイダンスをすることでより流れがスムーズになると感じました。例えば、最後に確認テストをしますという点や、振り返り会では教員視点で行いますという点を、早い段階で伝えておきたいと思いました。

教育に対する情熱を持った先生方で雰囲気もとてもよく、気兼ね無く講師を務めることができました。また、機器のトラブルもありましたが、すぐに対応をしていただき、無事に乗り越えることができました。参加された先生方の温かな協力に心から感謝したいと思います。

 

【参考文献】

キャリアガイダンス Vol.405 2014.12 : キャリアガイダンス : リクルート進学総研