チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

1年生、最初の授業でのアイスブレイク

1年生の最初の授業。教室に入ると、こんなだったかな、というくらい硬く緊張した雰囲気が。オリエンテーションを始める前に、春休みに用意した道具を使っていくつかのアイスブレイクを兼ねて参加型の活動を実施してみました。利用したのは、川嶋直さんが提唱している旗揚げアンケート、GCPアンケートです。さらに、カタルタを使った自己紹介も行いました。

 

旗揚げアンケートでは、①~⑤の番号が振られた手のひら大の色画用紙を人数分用意しておきます。そして、質問の答えに該当する番号の色画用紙をそれぞれがあげて、その数を代表生徒にカウントしてもらいます。全員が参加する上、カウントまで生徒が参加するため、参加型の授業を行う下準備としては十分な活動を行うことが出来ました。集計は、ホワイトボードに教員が書いていきます。例えば、「理科が得意だった人?」「生き物が好きな人」などを5段階で教えてもらったりしました。時間も数分で実施可能です。

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次にGCP(グーチョキパー)アンケートでは、カウントまでは必要ないけど、おおよその傾向をつかみたい質問で利用しました。例えば、いずれかに手を挙げてもらうように話して、動物が好きな人はグー、植物が好きな人はパー、どちらも好きな人はチョキを一斉にあげてもらう感じです。これも一気に全員が参加するため、雰囲気づくりに効果がありました。いずれもアナログな手法ですが、クリッカ―と似た範囲をカバーすることができそうです。

 

昨年度はクラスによっては、自己紹介がアイスブレイクにならない場面も見られたため、カタルタを新たに導入しました。このカルタは、さまざまな使い方が提唱されていますが、ここでは、フルネームと出身中学校、高校で頑張りたいことを話した上で、カードを一枚引き、それに続くひと言を話してもらうという方法で実施しました。例えば、「私の名前は、○○で、△△中学校出身です。頑張りたいことは、部活動です。」とひととおり話した後、1枚カードを引き、そこに「幸運なことに」などのフレーズが書いてあるので、それに続くように発言します。最初硬い表情だった生徒も、この活動を通して班内でワイワイ言いながら発言し合い、一通り笑顔が見れるようになっていました。

 

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川嶋直さんのセミナーに参加して以来、授業でのアナログ化が進むとともに、参加型授業を行う際の道具の有効性を感じています。

 

参考文献など

川嶋 直(2013)「KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション」みくに出版

カタルタhttp://www.kataruta.com/