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チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践の記録

ARCS動機づけモデルとの照らし合わせ

2014年度 授業実践

冬休みに読み終えた「授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン」では、多くの学びがありました。その中から動機づけに関するモデルであるARCSの4つの側面と自分自身の授業を照らし合わせてみました。

 

 【ARCSの4つの側面】

① Attention(注意)       … 面白そうだ!

② Relevance(関連性) … やりがいがありそうだな!

③ Confidence(自信)    … やればできそうだ!

④ Satisfaction(満足感)… やってよかった!

 

①注意

◯看図アプローチによって、写真を看ることで、多角的な動機づけを期待(知覚的喚起)

◯導入部を時々クイズ形式にすることで全員参加を目指す(変化性)

◯上記2つと関連して、考えてみたいと思わせる問い(探究心の喚起)

   以前は、自分が面白いと思う最新の話題などを入れていましたが、一部の生徒が面白いと思う程度で予想した反応が得られないことから、使う場合はクイズ形式を採用。また、肝臓の勉強の際に、生まれたときの息子の写真から、黄疸の症状に気づかせる写真については、高い関心を示しその後も授業をやり易かったが、学習内容とうまく結び付けられない生徒もいたため、そこは配慮が必要でした(公平な処遇と関連)。さらに注意を引きつつ授業に引き込む仕掛けやネタを仕入れて変化性のある授業を実施していきたいです。

 

②関連性

◯授業の目的のひとつに汎用的能力の獲得を掲げ、毎回説明(目的指向性)

◯リフレクション時に、自己や既有知識との関連づけを行う(親しみやすさ)

◯ペアやクラス全体で暗記事項のクイズを実施(興味との一致)

 面接や小論文試験を受ける生徒も多いため、そことの結びつきを丁寧に伝えることで、授業への取り組みの向上が見られる生徒もいました。また、リフレクション時の関連づけは、可能ならば最後ではなく、授業中の活動にガッツリ入れたいとも思いますが、知識の定着とのバランスを考慮する必要があります。また、授業の目的については、本当ならば学ぶことの意義について、それぞれの考えを深めさせたいです。アイスブレイク時に苫野一徳さんの「勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方」を活用できないか画策中。

 

③自信

◯教科書内容の重要なポイントを、箇条書きで数個示す(成功の期待感)

◯活動過程の態度に関するルーブリック評価を示す(成功の期待感)

マインドマップを記録として残す(個人の責任)

◯ジグソー活動後に確認問題、その後確認テストを実施する(成功の機会)

   マインドマップについては、しっくり来ない生徒もいるため、やや自由度を持たせてまとめさせています。これでも出来ない場合には、逆に自信を失う可能性があるため、個別のフォローが必要だと考えています。確認問題や確認テストは、内容を理解した後に実施するためか、よく取り組んでいます。重要ポイントの箇条書きについては、いまいち活用できてない感覚がありましたが、成功の期待感を持たせるために活用してみようと思います。

 

④満足感

◯ジグソー活動で発表の機会を得る(内発的満足感)

◯学習内容から確認問題、確認テストを実施する(公平な処遇)

◯プリントを全てチェック(報酬のある成果)

◯相互採点で高得点が付く(報酬のある成果)

◯コメントを教科通信に紹介する(報酬のある成果)

   毎回の授業では、小さな満足感を積み重ねる感じかもしれませんが、最終的には受講して良かったと思える授業を作っていきたいです。また、マインドマップの作成は、満足感にも繋がっていると思います。やや報酬のある成果が目立つため、学んだ知識を活用して現実的な(社会的な)課題と向き合わせたり、教室の壁を越えた活動を行ったりできないかと思います(内発的満足感)。

 

参考文献

 鹿内信善「協同学習ツールのつくり方いかし方 看図アプローチで育てる学びの力」ナカニシヤ出版

稲垣忠, 鈴木克明「授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン」北大路書房

授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン―特設ページ

http://www.ina-lab.net/special/id/

東北学院大学教育工学実習室ホームページ

http://www.edutech.tohoku-gakuin.ac.jp/edu/arcs/kyouzai/entrance.html