チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

産業能率大学第9回キャリア教育推進フォーラムにて授業実践

8月に産業能率大学にて、主に高校の先生方を対象としたフォーラムにてアクティブラーニング型授業の実践者として、授業をして来ました。 授業に参加していただいたのは、生物を中心に理科の先生方と社会の先生方が半々くらいで、ALの実践年数が多様でした。…

「アクティブラーニングに役立つ!看図アプローチ」研修会

本学習会主催による鹿内信善先生をお迎えしてのワークショップを実施ました。鹿内先生は、中国発祥の看図作文を、再構築・発展させた第一人者です。私自身は3回目の鹿内先生のワークショップでしたが、いくつもの新しい気付きを得ることが出来ました。はじ…

オンラインフューチャーセッション風ワークショップを実施〜学生・生徒の特性を活かし伸ばすための授業づくり〜

フューチャーセッション風に「サークル」という手法をイメージして、Googleハングアウトを使った『オンラインALカフェ』を様々な属性や地域の方々10名で実施しました。まず簡単な趣旨を説明した後以下のように進めていきました。 【進行】 ①目的 の確認 ②問…

小論文講座を担当 ~ロールプレイ・ジグソー法~

小論文が必要な3年生のための課外を実施しました。私は、全5講座中、医療・健康分野を担当しました。普段授業を担当していない生徒も多いため、休み時間には、その生徒とコミュニケーションを取るところからスタートし、以下の流れで進めました。 【授業の…

【読書記録】未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう―震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦

アクティブラーニング型授業を実施する根拠のいくつかは未来にあり、それを肌感覚で語るのが難しいと感じることもあります。そんな中出会ったのがこの著書です。 著者のBob Stilgerさんは、地域や組織にイノベーションをもたらす対話づくりのプロであり、東…

アクティブラーニング型授業に関する勉強会同士で緩やかに繋がりませんか?

現在、地元の県を中心に数県の有志の方々とアクティブラーニングに関する勉強会を立ち上げて、講師を招いての学習会やオンラインワークショップを開いたりしつつ、教員同士の学び合いを進めています。 日本ないし各国の校内や地域で活動されているアクティブ…

自らの強みを知る〜ストレングス・ファインダー〜

米国ギャラップ社認定ストレングスコーチが主催する、ストレングスカフェに参加してきました。 ストレングス・ファインダーのテストは、自分の強みを知りその活用方法について知ることが出来るもので、オンラインで受けることができます。30分程度で180題の…

ディスカッション中心の学習(バイオテクノロジーにてLTD)

バイオテクノロジー分野と関連して「デザイナーベビー」について、LTD(Learning Thorough Discussion)の手法をアレンジして話し合いを中心に学習を進めました。 【手順】 ① SF映画「GATACA」を見て、近未来でのデザイナーベビーに関する話題を紹介し動機付け…

テーブル貼り付けの摸造紙の導入と授業実践

ワールド・カフェのようにテーブルに大きな摸造紙を貼り付け、グループワークをするという形に変更をしました。ここで、私自身が生徒の思いに対して勘違いをしていることに初めて気付きました。 授業は、次のように進めています。 1.【導入】態度目標や授…

アクティブラーニング型授業に関する研修会を実施

先週末に実施した、小林昭文先生を招いてイベントは、たいへん盛り上がりました。これまでの学習会とは異なり、県外からの参加や、大学や企業など多様な業種からの参加がありました。 アクティブラーニング型授業というと、PBLのような課題解決型学習や、生…

教員のアクティブラーニング型授業体験に協力

県立教育センターで、研修会の協力者として、アクティブラーニング型授業を小中高先生の先生方に実施してきました。講師の先生によるアクティブラーニング型授業についての意義やアイスブレークがきちんと済んだ後での授業だったため、はじめての経験でした…

テスト返却時の活動

1学期中間考査が終了しました。 試験の内容は、授業での活動を出来るだけ評価出来るよう、暗記に頼った問題を極力避け記号や語群を多めにしました。また、記述問題は20点/100点としました。 1、2年生は苦しんでいましたが、3年生はしっかりついて来ていまし…

1年生、最初の授業でのアイスブレイク

1年生の最初の授業。教室に入ると、こんなだったかな、というくらい硬く緊張した雰囲気が。オリエンテーションを始める前に、春休みに用意した道具を使っていくつかのアイスブレイクを兼ねて参加型の活動を実施してみました。利用したのは、川嶋直さんが提…

ワールド・カフェ形式での学級懇談会

昨年の学級懇談会(昨年のテーマ「携帯・スマホ依存症について」)に続き、今年もワールド・カフェ形式の学級懇談会を実施しました。ここでは、クラスの保護者同士の関係づくりや参加して良かったなと思える活動を目指しました。 ここでは、教室の黒板に会の…

オリエンテーション&授業の目的

授業開始時には2回に分けて次の項目でオリエンテーションを実施しました。 ○授業前アンケートの実施 ①社会人基礎力12項目のルーブリック評価 ②ディスカッション・思考動機・協同作業の測定 ○KP法で授業の目的を紹介 ○シラバスで評価基準を説明 …定期考査で…

地元の希少生物について知ろう ~ネイチャーゲームに挑戦~

生物基礎、最後の授業時に地元の生物の豊かな多様性について理解を深めるため、生態系の学習後に次のような授業を行いました。ここでは、以前知り合いの地理の先生に教えていただいたネイチャーゲーム方式に初めてチャレンジしてみました。 http://blogs.yah…

生物基礎 プロモーションムービー作成 ~各章の魅力を後輩に伝えよう~

2年生物基礎の最終週に行った授業です。総復習と後輩への引き継ぎ(動機付け)を意識して、各章の魅力を伝えるためのビデオ制作を行うことにしました。当初は、出来た班から撮影を行う予定でしたが、準備時間確保のため、生徒から全体の前で発表会形式で行…

メールフォームの設置

最近本ブログを介したコンタクトを頂けるようになって来ました。たいへんありがたいことです。 現在直接繋がりがない方ともやりとりが出来るよう、試験的にメールフォームからメッセージを送れるようにしました。 ご質問、ご感想をどうぞお気軽にお送りくだ…

看図アプローチ&関連づけの練習(LTD) ~セーターを着たペンギン~

単元終了後、関連する記事を利用した授業を行いました。記事は、知り合いの英語の先生に教えていただきました。 以前「免疫」の学習後にエボラ出血熱の記事を示したところ、こちらが予想したよりも反応が良くなかったため、動機づけを高める試みとして看図ア…

校内研修でのファシリテーション

校内の職員研修(人権教育)のファシリテーターを務めました。勤務校でのワークショップは初めてであったため、協同学習のツールも利用して、次のようなフレームで進めていきました。ここでは、アクティブラーニング(協同学習)の手法の伝達も少し意図して…

【読書記録】松下佳代『ディープ・アクティブラーニング:大学授業を深化させるために』

ALを実践していて感じることのひとつは、生徒の活動はアクティブなだけでなくきちんとしたラーニングになっているのかということです。その点について、理論と実践を踏まえながら大学での実践が丁寧に紹介されています。 どの章も参考になったのですが、特に…

WizIQはじめました ~看図作文オンラインワークショップ~

ALについては、生徒だけでなく教員同士もチームで学ぶことが重要だと考え、地元でAL学習会を有志の先生方で立ち上げています。ここでは、県下さまざまな場所で実践する先生方と日々情報交換が出来るようにするため、moodle(e-ラーニングシステム)を利用し…

3年生、最後の授業のリフレクション

授業では毎回振り返りの時間を設け、生徒にリフレクションカードを記入してもらっています。特に新しい授業スタイルを取り入れると、厳しい意見はいまだに出てきますが、それをもとになぜうまくいかなかったのかを考え改善するきっかけとなっています。 1年…

KP法はじめました

アクティブラーニング型授業では、教師による説明をできるだけ短くし、生徒の活動時間を確保する必要があります。これまでは、Keynoteを使い、板書時間の短縮していました。その一方で、説明の概要、教師の思考の過程を残しておくことが出来ない点でジレンマ…

ARCS動機づけモデルとの照らし合わせ

冬休みに読み終えた「授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン」では、多くの学びがありました。その中から動機づけに関するモデルであるARCSの4つの側面と自分自身の授業を照らし合わせてみました。 【ARCSの4つの側面】 ① Attention…

生物(ボードミーティング実施)「生物多様性」

3年生、2学期最後の授業は社会的課題と関連が深い「生物多様性」にて、簡単なボードミーティングを実施しました。なお前の授業で、生物多様性の知識の部分については学習をしています。手順は次の通りです。 ① ボードミーティングのやり方を説明。ここで、グ…

【読書記録】苫野一徳『勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方』

知り合いの先生からのオススメで読んでみました。中・高・大学生向けに書かれたものですが、AL型授業に取り組む先生にもピッタリの本だと思います。個人的には、大学時代に哲学科への転部を考えて勉強した時期があったため、当時を振り返ることもできました。…

ポスターツアー&相互評価を実施

3年生物の授業で、マグネットテーブルからスタートした「生物の系統」のポスターが出来上がり、本日ポスターツアーによる発表会を行いました。手順は次の通りです。 ① それぞれのポスター制作班(2〜3名)のメンバーが1人ずつ集まったポスターツアー用の班(…

オックスフォード大学、苅谷剛彦先生のセッションを見て

第4週gaccoインターラクティブティーチンのストーリーセッションで気になったところ。オックスフォードの授業では、問いに答える形で何冊も本を読み、レポートを書いてきた上で、教員とディスカッションを行う。苅谷先生の授業では、関心が低い生徒も内容に…

ガニエの9教授事象との照らし合わせ

gacco「インターラクティブティーチング」でも紹介されていたガニエの9教授事象と自分自身の授業を照らし合わせてみました。なお、ガニエは授業や教材を構成する過程を「学びを支援するための外側からの働きかけ(外的条件)」という視点でとらえ、授業構成…