チームで学ぶ!高校生物

“アクティブラーニング型授業”実践、職員研修の記録

クラスでの面接特訓!ワークショップ形式で実施

 就職する生徒がクラスの過半数を超え、切磋琢磨し合う雰囲気づくりを意図して面接練習もワークショップ形式で実施しました。一人で短時間で集中的に指導をする必要があったことも背景のひとつとなります。

 

【ワークショップの流れ】
①概要と目的を説明(全体5分)
②「Ⅰ.志望動機」について見直す(個人10分)
③ペアでジャンケンをして、面接官と受験生を決める。挨拶からスタートして練習。必ず1つは質問を入れる。
④面接官は、良かった点と改善のために愛のあるコメントを伝える。役割りを交代する(ペア10分)
⑤コメントを受けて再度見直す(個人5分)
⑥別のペアを組み③~⑤を繰り返す(ペア、個人15分)
⑦「Ⅱ.学校生活で頑張ったこと」について見直す(個人10分)
⑧③~⑥を繰り返す(ペア、個人15分)
⑨「Ⅲ.長所と短所」について見直す(個人10分)
⑩③~⑥を繰り返す(ペア、個人15分)
〈休憩15分〉
⑪「Ⅳ.違反質問」について確認(全体、個人、ペア10分)
⑫Ⅰ~Ⅳの練習を通して、「面接を受ける上で大切なこと」を考える。個人で考えたものをグループと全体で共有する(個人、グループ、全体10分)
⑬「面接を受ける上で大切なこと」を(1)内容(2)姿勢(3)気持ち、に分類し、今回の全体の気づきとして観点として共有
⑭「Ⅴ.自己PR」について見直す(個人10分)
⑮ペアを組み、ジャンケンをしてクラスを半分に分ける。勝った方が順番を選択する
⑯フィッシュボール形式で集団面接(30分)
 (1)受験生は試験監督である教員の前に一列に並び座る
 (2)残り半分はサブ試験官として、教員の周りを囲んで座る
 (3)挨拶後、順番に自己PRを話していく
 (4)サブ試験官は、⑬の観点を意識しながら、良い点をメモしていく
 (5)受験生全部の発表が終わったら、簡単にフィードバックを加え、役割交替
 (6)役割りを交代し(1)~(5)を繰り返す
⑰リフレクション(全体、個人10分)

 教員としての気づきも、要所要所でコメントしながら、全体で練習を進められるような声掛けを行っていきました。なお、ペアで練習する際には1回目の練習では同じ組み合わせでも可としましたが、2回目のペアは多様な組み合わせとなるよう1度も組んでいない者同士で練習するように伝えました。
 午前中3時間の練習であったが、互いに励まし合うような雰囲気の中、集中して取り組めていました。また、最後のペアでの練習時には、教員が外れて練習をしてもらったが、生徒だけで練習をすることができていました。他教員との練習も組み合わせながら、発展させていきたいと思います。

体験入学でAL型授業を実施~高校生アシスタントとつくる授業~

体験入学で、AL型の20分の授業体験を実施。中学生が楽しく学び、新しい気づきがあったと思えることと、本校の高校生も場づくりに参画し考えを深めることを目的としました。

 

ここでは、高校生アシスタントとして各班に1人ずつ入ってもらいました。アシスタントの生徒とは、事前に授業の流れや配付資料、気になる点などを教師と一緒に話し合う機会を設けました。ここで示す内容は、同僚の先生と事前に練り合っていましたが、生徒の声を反映してさらに手を加え本番に備えました。

 

【当日の流れ】(20分)

①自己紹介(2分)

②アイスブレイク(共通点探し、3分)

③看図アプローチ(麹菌の写真を利用、10分)

④資料の読み込み(写真の解答となるもの1分)…生徒の意見を反映させ作成

⑤まとめとリフレクション(4分)

※6回の授業終了後、サークル対話にて振り返り会

 

ここでは、看図の解答が、学校の各学科の活動と実は繋がっていることに気づくようデザインしています。授業後のリフレクションでは、このような形式の授業を今後も受けたいと答える生徒は95%以上という結果でした。

 

アシスタントの生徒たちは、それぞれ難しさを感じつつも、介入の頻度や方法を考えながら役割りを果たしていました。中学生が徐々に打ち解けていく様子や帰り際に笑顔になる様子を見て、良かったと話しており、一緒に場づくりをしていく楽しさを私自身も感じることができました。

 

振り返り会では、写真の鮮明さが答えの質に影響がある点などを含めさまざまな気付きが共有されました。

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資料作りに関わった、アシスタント以外の生徒が案内役で教室に入り授業を一緒に受ける場面がありました。そのとき、自分たちの意見が反映されている資料を見て、とてもよい笑顔となっていたのが印象的でした。

 

通常の授業ではなかなか出来なかったことがいくつか実現できた授業となりました。

熊本地震を受けて ~特別公開授業「地震と人間生活」~

熊本地震後の初めての授業。このまま、通常通り授業はできないという思いと、ここ数日のことを伝え、一緒に考えたいという思いから、特別公開授業として「科学と人間生活」の中で授業を行いました。授業フレームについては、知り合いの社会の先生の授業を追試する形で、さらに知り合いの英語の先生との交流の中で生まれたアイディアを組み込んでいます。また、校内でも多くの先生方と実践や思いを共有できたらと考え、急でしたが公開授業の形を認めていただき実施できました。

 

【授業の流れ】

1.被災地の状況について①(10分)

2.意見交流と質問づくり(30分)

 (1) 地震後の気持ち

 (2) 周囲の現状

 (3) 質問づくり

   質問の焦点(テーマ)「被災地のニーズに合わない支援」

3.被災地の状況について②(5分)

   現在の被災地の状況を生徒の質問に緩やかに応えながら話していく

4.リフレクション(5分)

 (4) 今私たちにできること、大切なこと

 

【質問の例(一部抜粋)】

 ・被災地全てに支援物資が届いているのか?

 ・どのような支援が喜ばれるのか?

 ・被災地に必要のないものは何か?

 ・被災地と呼ばれる基準は何か?

 ・被災地の支援を考えない視聴率を気にした放送が行われるのはなぜか?

 ・どういうことが支援になるのか?

 ・なぜ支援がニーズと合わなくなるのか?

 ・どうして避難所でなく車中で生活をするのか?

 ・お金と物とではどちらがありがたいのか?

 

【生徒のリフレクション(一部抜粋)】

・いつか終わる。もとの姿に戻ることを信じることが大切。もとに戻るまで何年もかかるかもしれないけど、踏ん張っていくしかないと思っている。すぐに行くことはできないけれど、最低でも不安にさせるような文を(SNSなどで)まわしたりしてはいけないと思う。

・とても怖くて不安だったけど、被災地はもっと怖かったと思います。不安を感じている人も多いと思うので、そういう人を励ますなど支援をしていきたいと思います。

・現地では、食料が不足し、一世帯にコップ1杯程度の豚汁しか配給できていない状況でした。今私たちにできることはとても少ないですが、励まし合い助け合っていくことが大切だと思います。

・私たちは被災者に物を届けたりすることよりも被災者の心の傷を少しでも癒やしてあげることをした方がいいと思いました。大切なモノや人を失いたくさん傷ついていらっしゃると思うし、苦しまれていると思います。

・今は支援物資を送ったりするよりも、募金をした方がよいと思いました。1日でも早く元に戻れるよう、募金活動をしたいです。

・時間が経つと災害のことを忘れていって、支援活動が減ってしまうと思うから、少なくとも私たちだけは忘れずに募金や支援物資などできることを続けていきたい。

・普段の生活が当たり前なことだと思わずに、幸せなことだと思うようにしたいです。

・自分や家族、友達みんなの命は一番大切だと感じました。みんなと今過ごしている時間や、物が食べられることを大切にしたいし、感謝したいです。

・今普通に学校に通えていることに感謝して過ごしたい。

被災地の状況をしっかり把握し、その場所で足りないもの、望んでいる物をしっかりと考えるようにしたい。ボランティアなどができる状態になったらすぐに行けるようにしたいと思いました。

被災地の状況の変化は早く、きちんと状況を考えて支援するべきだと思いました。

・今の熊本の現状を身近な人に正しく伝えることが大切だと思います。

・まわってきた情報をすぐに信用しないことが大切。

・時間単位で必要な物は変わっていくこと。

・不安なことはわかるが必要以上に買い占めたりしない。

チェーンメールのことで、先生の話しを聞いて安心しました。デマや本当かわからないことを流さないことが大切だと思います。

 

合計4クラスで授業を行いました。ここでは、経験したことを伝えながら、科学的かつ冷静な視点で見極めることの重要性、仕事の尊厳や生き方などキャリア教育の視点も意識して取り組みました。最初の授業は担任をするクラスで実施しましたが、被災地の状況報告を聞きながら涙ぐむ生徒もいました。わたし自身も、感極まり言葉に詰まってしまう場面もありましたが、体当たりで無事に授業をすることができました。これから教育活動を通して何ができるのか、どう生きていくのか、引き続き生徒とともに考えていきたいです。

 

【参考文献】

明光学園高等学校 特別授業「地震と人間」レポート(2016年4月18日)教育ICTリサーチ ブログ http://blog.ict-in-education.jp/entry/2016/04/18/171833

大学でのシンポジウムに登壇~高校でのAL実践者として~

3月は、2回の北海道大学九州大学で行われた2回のシンポジウムにパネリストとして登壇させていただきました。ここでの様子と感想をまとめておきたいと思います。

 

北海道大学でのシンポジウム「自然科学のためのアクティブラーニング」】

北大の先生方の生物や数学における試行錯誤の過程は、コンテンツは違うとはいえ、ALでのつまずきや気づきは似ていて、共感を持って意見交換が出来ました。さらに、東京大学のKALSでの講義について話が伺えたことは、嬉しかったです。

 

北大の先生方の寛容で熱心な雰囲気の中、私は1時間をいただき、ワークを入れながらの講演を行いました。大学の先生方を対象にした場は初めてでしたが、とても心地よく進めることが出来ました。

 

その結果(?)予想以上に時間を使ってしまい、予定していたワークの一部等が時間内に収まりきれないという初めてとなる経験をしました。しかしながら、柔軟にプログラムを変更していただき、最後の話し合いの時間も確保してもらえました点は、感謝の一言です。

 

今後、その場に即した柔軟性のあるスライドづくりを少し意識していこうと思いました。パネルディスカッションでは、リフレクションについての最先端の問いかけがパネリスト全体に投げかけられ、その後有意義な意見交換が出来ました。懇親会では理学ならではのコアなお話も伺え楽しい時間を過ごせました。

 

北大のAL推進室のみなさん、パネリストのみなさん、参加されたみなさんに再度感謝したいと思います。

 

【電子情報情報通信学会シンポジウム「教育の改革に向けて」】

大学での実践発表を伺い、その背景などについても理解することができました。

 

ここでの持ち時間は25分でしたが、スライド枚数を絞り込み、参加者が活動する時間を講演時間に入れ込みました。会場は、普通に学会の雰囲気でしたが、コーディネーターの先生からも快諾をいただき、思い切って実行できました。通常の講演会にALの要素を入れるという、裏目標も達成できました。

 

お声掛けいただきましたこと、また急なワークに参加していただきました会場のみなさんに感謝いたします。

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【メモや雑感】

両シンポジウムでの、パネルディスカッションでのフロアからの意見や会期中のやりとりを通して。

○全ての授業でアクティブラーニングが実施された場合には、AL疲れのようなものが起きないのか?というか、現在感じている。

→ 講義や詰め込みでの疲れを危惧してALをスタートさせている方も知っている。しかし、AL疲れが起きるまで浸透する際には、特に効果的な時間割を学校全体で考える必要が出てくるのではないか?効果的な配置については、試行錯誤と経験知が欲しい。

○学生側からすると、未完成なALで失敗をして貰ったままでは困る。

→改善のためのサイクルが回せていない状態は確かに厳しいかもしれない。一方で、学生と教員が試行錯誤する過程は意味があると考えているし、それを保証しない場合には、ALの視点からの授業改善は難しくなると感じた。また、一方が失敗と感じていても、本当に失敗なのかは分からない。

○効果的なリフレクションの実施方法とは?形骸化したリフレクション活動と出会うことがある。

→モチベーションを考えると、外的評価と結びついた際には、本来のリフレクションが難しくなる可能性はある。また、取り組む意義を感じられる仕組みは必要。リフレクションは強力なツールには変わりはない。実践を通した研究が必要。

○全ての教科に関心を持ち、本当の意味でアクティブになる必要はないのでは?

→担当する側からは、少し寂しいが確かにそうかもしれない。苦手を人並みには伸ばし、いくらでもチカラが使える分野や活動を知るためには、あらゆる教科で、生徒が主体的に学べるチャンスが必要になりそう。

 

これからも継続的に実践を通して考えたり、解決に向けて頑張りたいです。貴重なやり取りをありがとうございました。しばらくは生き方と結びつける授業実践についての研究がテーマとなりそうです。

【福岡】校外でのAL職員研修~空気感の変化を感じつつ~

県外他校でのAL職員研修講師という約2時間の貴重な機会をいただけました。招待していただいた先生から、「この日にすべてを掛けてALを職員にはじめて紹介する」と最初にコメントを頂きました。身に余る思いでしたが、嬉しく気持ちも引き締まりました。さらに、地元学習会のメンバーも視察兼応援にて駆けつけていただけました。

【研修会のメニュー】
1.自己紹介、ワーク
 なぜALをスタートしたのかという点からさらりとお話をした後、アイスブレイクは省き現在のALについての理解などについて、グループにて共有。この際に、授業時に用いている目的と目標をグラウンドルールとしてKP法にて提示。

2.ALの背景解説

 ALの背景や定義などについて、簡単に説明を行いました。時間節約のため、ここではグループ討議の時間は省略。

3.授業体験

オール新作で先生方に授業体験をしていただきました。①看図アプローチ、②KP法にて解説、③ミニジグソー、④確認テスト&リフレクションという通常授業に近い形をとりました。


4.授業見学シートの記入
 小林昭文先生が提唱されている「授業者を傷つけない振り返り会」を行うためのシート作りを、今度は教師の立場から振り返り記入していただきました。

5.「授業者を傷つけない振り返り会」とリフレクション
 司会とファシグラは学習会メンバーが担当していただき、振り返り会の手法に則って振り返り会を実施しました。その後、個人でのリフレクションを行い、再度グループで共有後(PKT)、質疑応答を少し実施。最後にコメントをして終了しました。

【感想・コメント(一部抜粋)】

・今日の手順を応用して楽典の知識定着や実技練習の効率化を図りたいと思います。

・ジグソー法について、各々の意見を出し合うことで、多角的な捉え方につながる可能性があると実感した。正確な理解を担当者が補足することで充実するのかとも思う。

・日頃の授業でも意外とALをしているんだなと気づいた。1回で結果を求めないということを聞いて、少し安心しました。

・いろいろな方法があることがわかりました。これ!というものはクラスによっても違うと思うので、その授業にあるALの方法を見つけていきたいと思いました。

・新しいことを始めるときの踏切の難しさを感じた。自分で壁を作らず楽天的にできることから1つずつ授業に生かしていきたい。

・発問などで全体に問いかけても手を挙げる生徒は少ないが、グループなどを作ることで、協力して行える雰囲気やコミュニケーション能力が身につくように感じた。

・様々な手法やその実践例を知ることで、ぼんやりとしていたアクティブラーニングに少し具体性が出た。中でも、講義型授業との兼ね合いや評価に疑問が多くあったが、解決やヒントを学ぶことができた。

・生徒が自発的に考え、解こうとする姿勢を育てる、寝ないで済む授業をしていく中にアクティブラーニングがあるのかなと思いました。

・アクティブラーニングは、生徒が主体的に活動しあっている場の設定があればALと呼んでいいということを学んだことが一番の大きな学びでした。生徒と一緒に実際にやっていきながら、学習に対する意欲を刺激したいと思います。

・生徒一人ひとりが授業に参加するための工夫がたくさんあり、とても参考になりました。プリントを使って内容を理解し説明をするという実践は授業に取り入れたいと思います。

・正解はひとつでなく、各人が工夫できること、アクティブラーニング型授業は、長い期間をかけてのものであること、育たい生徒像をイメージして取り組むことなど勉強になりました。

・看図アプローチは、ぜひ取り入れてみたいです。

 

看図実施の際には、会場の雰囲気が一気に切り替わるのを感じました。頭にスイッチが入る瞬間や空気感を感じながら職員研修ができるのは嬉しいです。ここでの経験は今後の研修や授業で活かしていきたいと思います。

3年生 授業の最後の感想

今年も3年生による最後の感想を書いてもらいました。

最後のためご祝儀的な感想ではありますが…ALはスタート時には、戸惑いを覚える生徒が多いものの、意図を伝えながら少しずつ進めていくことで、その効果を自ら感じることが出来るようになる傾向にあることが分かります。今後、この繋ぎをいかにうまくやるのかを考えていきたいです。

 

少々長くなりますが、以下、生徒の感想です。

 

◯自分でプリントにまとめたり、班内の話し合い活動を大事にする授業は新感覚で楽しかったです。

 

◯2年間生物を教えて頂きとても感謝しています。授業では生物の知識だけでなく、考える力やコミュニケーション能力など、卒業してからも必要な力を身につけることができました。他の教科では体験できないことができて本当に良かったです。

 

◯私はマインドマップの授業が好きでした。1枚の紙に自分の頭を整理しながら理解することができたからです。このやり方は自分でわかりやすいようにまとめるので、自己理解を深めることができました。また、覚えやすかったです。キーワードから連想しつなげていくことで言葉同士の結びつきを発見できるから私自身の知識が増え喜びとなっています。今後も整理をしたいときは思い出してやりたいと思います。生物は難しいことばっかりで「わからん」とテスト勉強を辞めたくなることもありましたが、先生との楽しい授業やマインドマップなどの新しい授業をしていくうちに理解ができていくのでうれしかったです。約2年間先生の授業を受けさせていただきありがとうございました。私たちと授業したことを忘れないでください。

 

◯ときにはわがままになり授業の仕方に文句を言ってしまいすみませんでした。今ではこの方が良かったと思っています。先生のこれからの授業に役に立てるなら私の本望です。社会人になる事は不安と期待と複雑な気持ちでありますが、人生はこれからなのでたくさん失敗したくさん成長していきたいと思います。先生もお体には気をつけながら授業の研究を頑張ってください。そして後輩の学力向上をよろしくお願いします。私たちのことをたくさん生徒たちに話してください(笑)今までありがとうございました。

 

◯2年間生物を通してたくさんの話し合いをしてきて本当に今では良かったなと思いました。いろいろありましたが、とても楽しかったです。ありがとうございました。また先生の授業を受けたいです。

 

◯最初、授業のやり方がわからず毎時間過ぎていくだけでしたが、時間を重ねるたびにこの授業のやり方の重要性に気づくことができました。今までは話し合いや意見交換に積極的に参加できていませんでしたが、先生の生物では自分にも説明するところがあるという役割があり、必死に考えるようになりました。この日々の積み重ねのおかげで自分の意見を人に伝えることが少し得意になったと思います。生物の知識だけでなく自分を変えられる授業は本当に凄いしたくさんの人に、この授業を受けて欲しいと思いました。

 

◯授業についていくのがやっとだったけど、楽しく授業ができてよかったです。2年間本当にありがとうございました。

 

◯2年間ありがとうございます。先生の授業はいつも楽しかったです。自由すぎる私たちの意見交換もとても面白かったです。先生の今後の授業研究に期待しています。本当にお疲れ様でした。

 

◯分からないところがあってもグループのみんなで話し合ったりとても楽しく受けることができました。最初は授業のやり方がよくわからず、戸惑うことも多かったのですが今となっては、あの厚い教科書が1年で終わってしまうような効率の良い授業の方法だったと実感しています。先生が先頭に立って教えるのではなく、生徒一人一人が考え答えをそれぞれで考えながら自分の意見を考えたり伝えたりしていくことの大事さは、大人になっていく上で誰も教えてくれないことだし、知っておかないといけないことだと思います。私たちの意見に耳をよく傾けてくれ、より良い授業にしてもらい、とてもうれしかったです。お体など気をつけてこれからも楽しい授業を頑張ってください。

 

◯2年生の時は先生の授業のやり方がよくわからなくて、内容を理解するのが大変でした。でも近くにいる人や班のみんなと協力することで、わからないところも理解できるようになりました。マインドマップなど先生の授業は今まで受けたことのないような授業でとても楽しかったです。また生物の授業を通して様々な力がついたと思います。先生の授業を受けることができてよかったです。2年間ありがとうございました。

 

◯生物は覚えることが多かったし、結構難しくて大変でした。先生は私たちのことを考えていろいろな授業方法をしてくれました。最初は凄く戸惑いましたが、より良い授業にするためだったということを後から気づきました。先生はいつも私たちの急な質問やむちゃぶりに答えてくれました。いつも1つ1つのグループや一人ひとりに声をかけてくれて指導してくれる素敵な先生。あっという間に2年間が立ちいよいよ卒業です。先生と過ごした時間はすごく楽しかったです。生物の授業がいつも楽しみでした。私たちも先生のことを忘れません。先生も忘れないでください。これからもお元気で。グループ活動が多かったので毎時間凄く楽しかったです。

 

◯私は2年間先生の授業を受けて、はじめの頃はわからないことがでも多かったです。でも何度も授業を受けていく中でわかることが増えていき、授業がすごく楽しくなりました。班活動を通して自分自身、発言力もついたと思うし一人ひとりの役割があるからそれを果たさなければならないという責任感や、説明する時にはどのようにしたらみんながわかるだろうかといろいろなことを考える力やさまざまな力が、この生物の授業の班活動等で身につきました。生物の授業でしてきたことを忘れず、これからの進学先でも頑張りたいと思います。先生が生物の授業をしていただき本当によかったです。

 

◯私たちがより良い学びができるために常に考えてくださり、積極的にグループディスカッションやスクリーンを使っての授業をしてくださり、私にとっては初めての事ばかりでした。思うような点数を取れない時もあったけど、そんな時は教科書を読み込んだり、友達と協力し壁を乗り越えることでより良い勉強のスキルを高めることができました。プリントも毎日準備してくださり、テストの次の日には丸つけをして統計まで作ってくださると言う仕事熱心で、熱い先生でした(笑)誰よりも生物が好きで生物に対しての興味関心が強く、教えてもらうと言うよりも一緒に学んでいくと言う授業が多かったのだと思います。その姿はちゃんと私たち生徒まで届いています。これから生物を学ぶ機会はほとんどないと思いますが、ふとした時に、このアブは擬態によって一生懸命に生きているんだなと思い出すこともあるかもしれません。このように授業を授業で終わらせるのではなく、何気なく生活の中で生物をつなげていきたいなと思います。最後になりましたが本当にありがとうございました。またどこかで会えたらお子さんの成長した姿も見たいです。

 

◯生物の授業ではたくさん考えることが多く、自分の意見を持つことの大切さを学ぶことができました。また自分だけで考えるのでなくチームで考えることを大切だと先生に教えていただきました。本当にありがとうございました。

 

◯先生の授業のやり方は初めてのことが多くてついていくのが精一杯でした。でも活動をしていくうちにだんだん力がついていき、傾聴力、発信力、グループでの話し合いをする力など自分でも驚くほど成長できた部分があります。最初の頃は、生物はあまり得意ではなかったけど、今はとても楽しく好きです。たくさん学ぶことがありました。

 

◯みんなと協力し、自分たちの力で生きるだけ問題を解決していくと言う方法は他の授業では体験したことがなくとても新鮮で楽しかったです。この授業のおかげでいろいろな力を身につけることができたので、これを進学後にも生かしていきたいです。2年間ありがとうございました。

 

◯先生の授業はいろいろ工夫がしてあり、分かりやすかったし、とても楽しく勉強することができました。進学しても生物の勉強はあるので先生から教えてもらった勉強方法でやっていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

◯授業のやり方に戸惑うこともあったけど、楽しかったです。ありがとうございました。

 

◯2年間ありがとうございました。私はもともと生物が嫌いでテストでもあまりいい点数は取れませんでした。でも授業も楽しくなってきて、たまに難しい問題もあったけど、授業のおかげでだいぶわかるようになりました。授業内容もいろいろ工夫してくださって、私たちの成長する場面が多々あり生物を選択してよかったです。

 

◯普通の授業方法とは違い、わからないところや戸惑いも多かったけど、回数を重ねるにつれ慣れてきて、クラス全体でも自分自身はあまり気づいていなかったけど、班活動がスムーズになったり成績も上がったりと大きく成長することができてよかったです。

 

◯この2年間で私は生物に興味を持つようになりました。また生物だけでなく授業を重ねていくにつれ、周りの仲間との協力することの大切さ、話し合いで大事なことなど、普通は学べない社会に出てから大切なことを学ぶことができ、先生の授業を受けられて本当に良かったです。これから先生の授業を受ける1、2年生にもがんばって欲しいと思います。

 

◯今まで2年間先生の生物の授業を受けることができ本当によかったです。正直、私は理科が小中学生の時はあまり好きでなかったのですが、先生と出会い生物の授業を進めていく中で、今まで知ることができなかったこと知ったり新たな発見がありました。さらに生活していく上で自分自身関連付けが身に付き、考え方が広がりました。決して得意科目と言えるほど成績を伸ばすことが思うようにいかなかったけど、今の私の中では生物が1番好きな教科です。これまで学んできたことを忘れず、これからも生活していきたいです。卒業して離れても、帰って来た時はまた面白い話を聞かせて下さい。

 

◯班活動がとても楽しかったです。たくさんの意見が出るし、発想の豊かさがすごいと感じました。

 

次の学年に向けて頑張りたいと思います。

KP法でポスターツアーを実施~発表編~

4コマ(うち2コマは自習)で、準備を進めたポスターツアー用のKPシートを利用し、KP法によるポスターツアー(KPPT)を実施しました。ポスターツアー用の班を再構成し、すべての生物群が同じ班に入るようにしています。

 

(準備編) 

KP法でポスターツアーを実施~準備編~ - チームで学ぶ!高校生物

 

【発表の流れ】(1人あたり発表:5分、質疑応答2分)

① ポスターツアー用の班(各班から1名ずつが出て6人班[A~F]をつくる)で回る

(1) AはPB-1、BはPB-2、CはPB-3…のポスター発表を聞く(する)

(2) ひとつずつズレていく(AはPB-2、BはPB-3、CはPB-4…という具合で)

※ 発表を聞くときは、しっかりと傾聴をし、質問をしたり、相互に話が出来るように

② すべての発表を聞き終えたら、自己評価・発表者のイイトコ探しを記入

さらに、リフレクションカードを書いて振り返りを行う

 

発表については、練習を放課後教室などでも行っていたそうで、それぞれ工夫をした発表が行えていました。インフルエンザのため欠席者が出た班は、急遽私がピンチヒッターを務めましたが、話の流れがよく分かるようにKPシートが作成されていたため、普通に説明も出来ました。

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【生徒の感想】

◯ ただ説明するだけでなく、分かりやすく説明することの大切さを知ることができました。
◯ 少人数での活動で、話も聴きやすくて良かった。

◯ シートの書き方や分かりやすい構成などこれから役に立つことがたくさんありました。

◯ 発表準備が終わると、一人ひとりが内容理解をしようと努力していた。   

◯ 一人でするよりも周りと良い案を出し合いながらつくった方が良いものが生まれますね。 

△余っている時間あり、自分で勉強した方がわたしはあっている。 

△班内でも書くところをわけたので、理解度に差があり、質問に答えられず、まだまだだと感じた。

 

昨年度よりもよりうまく進行できたように感じます。また、多くの生徒がKP法自体の効果についても再認識できており、3年生の授業としてはうまくいったように感じています。

1名の生徒からネガティブな感想が出ましたが、KP法の場合には、たしかに早く作り終える班も出てきたため、そこをフォローしたり、班分けがうまくいかなったと感じる生徒への対応なども次年度の課題としたいと感じました。

 

【参考文献など】

小林昭文、鈴木達哉、鈴木映司、アクティブラーニング実践プロジェクト(2015)「現場ですぐに使える アクティブラーニング実践」産業能率大学出版部

チームで学ぶ!高校生物(2014)「ポスターツアー&相互評価を実施」http://albio.hateblo.jp/entry/2014/12/16/230629